文京区春日にある「文京シビックセンター」は、区役所や議場、高齢者や子育て世代をサポートする区民施設などが入っている総合施設です。
区民が誇りと愛着を持って利用できる文京区のシンボルとして存在しており、区民施設のほかにも多目的ホールやカフェなどを備えています。
文京シビックセンターの概要
文京シビックセンターの高層棟は約142メートルもあり、東京23区の区役所(庁舎単体)の中で最大の高さを誇ることで知られています。
1994(平成6)年、「文京公会堂」の跡地に高層棟(庁舎棟)が竣工し、その5年後の1999(平成11)年に低層棟のホール棟が完成しました。
バブル期を象徴する公共建築の一つでもあることから、建物や設備の経年劣化に対応すべく取り組みが積極的に行われています。
2017(平成29)年には「文京シビックセンター改修基本計画」により、防災拠点としての機能向上、省エネ・CO2排出量の削減による環境負荷の軽減、ユニバーサルデザインの充実による利便性向上などが定められました。
社会情勢や区民のニーズの変化にあわせて、現在も長期的な改修が進められています。
後楽園駅と春日駅に直結したランドマーク
文京シビックセンターは地下鉄の春日駅や後楽園駅と直結しているため、地上に出なくても駅との連絡口から施設内に入ることが可能です。
後楽園駅からは東京メトロの丸ノ内線と南北線、春日駅では都営地下鉄の三田線と大江戸線を利用することができ、両駅は連絡駅としてもつながっています。
都営バスや文京区のコミュニティバス「B-ぐる」の停留所も、すぐ目の前。
区内を循環している「B-ぐる」の走行ルートは3路線ありますが、全てのルート内に「文京シビックセンター(春日駅前)」が含まれているので、ルート間の乗り継ぎにも便利です。
行政の中心に位置する地域のシンボルとして、区民や来庁者が快適に利用できるアクセス環境がしっかりと整えられているのです。
行政と商業と観光が交差するエリア
文京シビックセンターは、行政と商業と観光が交差する場所に立つ象徴的なスポットでもあります。
近くには東京ドームや遊園地、ホテルやスパなどの商業施設が集結している「東京ドームシティ」が隣接しており、常に多くの観光客で賑わっています。
さらに、東京ドームの隣に広がっているのが、喧騒とは無縁の都会のオアシス「小石川後楽園」の緑豊かな広大な敷地。
近未来のアミューズメントパークと江戸時代の大名庭園が、隣り合いながらも違和感なく見事に共存していることに驚かされるでしょう。
13階には区民でなくても自由に利用できる職員食堂もあるので、開放感あふれる窓の外に東京ドームやジェットコースターを眺めながらランチをするのもおすすめです。