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印刷文化の歩みや技術を総合的に体感できる「印刷博物館」

文京区水道1丁目にある「印刷博物館」は、総合印刷会社「TOPPANホールディングス(旧社名:凸版印刷)」の小石川本社ビルに入っている印刷専門の博物館です。

古今東西の印刷物や活字、機械や道具類など、歴史的にも文化的にも価値の高い、印刷に関わる貴重な資料を多数所蔵しています。

地下1階に広がる展示室内には活版印刷が体験できる印刷工房もあり、印刷文化の歴史や魅力を存分に体感できる空間となっています。

印刷の価値や重要性が再認識できるモダンなミュージアム

印刷博物館は「凸版印刷株式会社」の創立100周年記念事業の一環として、2000年に同社の新社屋に設立されました。(2023年にTOPPANホールディングスに社名変更)

開館当初から「社会・文化の発展に大きく寄与してきた印刷の役割と意義を広く社会に公開すること」を主要なミッションに掲げています。

そのため、本社ビル内に設置された博物館でありながら、自社の商品や歴史をアピールすることはせず、「印刷」という営みの拡がりと可能性を純粋に追究する姿勢を取っています。

開館20周年となる2020年には、展示室の全面リニューアルを実施。

3つのゾーン「印刷の日本史」「印刷の世界史」「印刷×技術(企画展開催時は非公開)」に再構成され、印刷分野の予備知識が少ない来館者にも分かりやすいデザインに刷新されました。

館内には現代の印刷表現や技術を中心とした企画展を開催する多目的ギャラリーや、文化財の新しい鑑賞体験ができるVRシアターも併設されています。

神田川沿いに立つ印象的なシルエットの高層ビル

印刷博物館は、東京メトロ有楽町線の江戸川橋駅から歩いて約8分の場所にあります。

駅から東方面に向かって、首都高速の高架が上空を走る神田川沿いを歩いていくと、銀色に光輝く楕円形の高層ビルが目に入ってきます。

南北線や丸ノ内線が利用できる後楽園駅からは、徒歩約10分。

多くの路線が交差している飯田橋駅も徒歩圏内にあり、南北線、東西線、有楽町線、都営大江戸線のほかに、JR中央・総武線(各駅停車)の利用も可能です。

都バスに乗って「大曲」「東五軒町」で降りれば、博物館まで徒歩約3分。

文京区コミュニティバスの停留所「トッパンホール・印刷博物館」から「Bーぐる」に乗れば、帰りは循環バスで江戸川橋駅まで戻ることもできます。

本社ビルの枠を超えた公共性を持つ存在

印刷博物館があるTOPPAN本社ビルは、地上21階(高さ約96メートル)の高層のオフィス棟と、地上3階の低層のミュージアム棟からなる複合施設です。

高層棟と低層棟の間には、緩やかにカーブする吹き抜けのコンコースがつくられており、来場者を柔らかな自然光で迎え入れてくれます。

ビルが立っている敷地は、かつて同社の印刷工場があった場所。

操業を長く支えてくれた周辺住民や地域社会に対する返礼を込めて、一企業の本社ビルとしての枠を超えた公共文化施設として建設されました。

ミュージアム棟には印刷博物館以外にも、クラシック専用のコンサートホール「トッパンホール」や、一般の人も利用できる社食レストラン「小石川テラス」が入っています。