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大都会に隣接しながらも静かな時間が流れる雑司が谷駅エリア

雑司が谷(ぞうしがや)駅は豊島区南部にある東京メトロ副都心線の駅で、文京区の大塚や目白台エリアに隣接しています。

都内屈指の繁華街エリアである池袋に接していながら、駅周辺は驚くほど閑散としており、深夜まで営業している飲食店なども多くありません。

駅から少し歩いた場所には、多くの有名人の墓所があることで知られる「雑司ケ谷霊園」の広大な敷地が広がっており、エリアの顔としての存在感を放っています。

巨大ターミナルの池袋駅まで1駅2分の好立地

雑司が谷駅で利用できるのは地下鉄の副都心線のみですが、隣駅の池袋駅まで乗車時間わずか2分、徒歩でも約15分あれば移動できます。

さらに、JR山手線の目白駅や有楽町線の東池袋駅も徒歩圏内なので、さまざまな路線を使ってアクセスしやすい環境です。

また、副都心線を池袋駅と逆方面に乗れば、最短13分で渋谷駅まで乗り換えなしで行くこともできます。

巨大ターミナルの池袋駅に出てしまえば、JR各線(山手線、埼京線、湘南新宿ライン)や有楽町線、丸ノ内線、東武東上線や西武池袋線が利用可能。

雑司が谷駅周辺には24時間営業のスーパーはあるものの、大型スーパーや商業施設などはないため、池袋駅に近い立地は買い物面でも大きなメリットです。

都電荒川線「鬼子母神前停留場」との乗り換え駅

雑司が谷駅(1番出入口)の前には、東京さくらトラムの愛称を持つ都電荒川線の「鬼子母神(きしぼじん)前停留場」があり、地下鉄と路面電車の乗換地点にもなっています。

荒川線には雑司が谷と類似した名称の「都電雑司ヶ谷停留場」もありますが、副都心線の雑司が谷駅に隣接しているのは「鬼子母神前停留場」です。

駅から5分ほどの場所にあるのが、子育てや安産の神様を祀る「雑司ヶ谷鬼子母神堂」(鬼の文字は一画目の点がないのが正式名)。

鬼子母神堂の読みは「きしもじん」ですが、荒川線の「鬼子母神前停留場」は通称の「きしぼじん」を用いています。

鬼子母神堂に向かう参道には、約100メートルのケヤキ並木が続いており、地元有志の方々の保全活動によって大切に守られています。

多くの有名人が眠る都立霊園「雑司ケ谷霊園」

駅から徒歩約10分の場所には、10ヘクタール(東京ドーム2個以上)もの広大な敷地を有する「雑司ケ谷霊園」があります。

開園したのは、明治7(1874)年。

鳥のさえずりが響き渡るほど静かな霊園内には、夏目漱石、泉鏡花、小泉八雲、竹下夢二、ジョン万次郎など、数多くの文化人や著名人が眠っています。

雑木林のような自然に近い環境の中、木々が墓地を守るかのように枝を伸ばしており、秋には銀杏の美しい黄葉も見ることができるため散策目的で訪れる人も多く、エリアの顔ともいえるスポットになっています。

駅の近くにある「のぞき坂」も、雑司が谷エリアの有名スポットの一つ。

都内有数の急坂として知られており、新宿の高層ビル街も見渡せる見事な眺望から、アニメやドラマにもたびたび登場しています。