東京メトロ東西線の「早稲田駅」は、文京区との区境近く(新宿区早稲田南町)に位置している駅です。
早稲田大学の最寄り駅であることから、駅周辺は都内有数の学生街として知られており、街のいたるところで若者の姿が見られます。
緑豊かな公園、由緒ある寺社、モダンなミュージアム、昔ながらの商店街など、魅力的なスポットも数多く存在しており、幅広い世代から愛されているエリアです。
隣駅は3社3路線が利用できる高田馬場駅
東京メトロ東西線の早稲田駅は、他路線との接続はしていません。
同名駅である都電荒川線(東京さくらトラム)の「早稲田停留場」が、文京区との境目付近にありますが、両駅の移動は徒歩で約10分ほどかかります。
接続路線のない単独駅ではあるものの、JR山手線と西武新宿線が乗り入れる高田馬場駅が1つ隣りにあるので、池袋駅や新宿方面への移動が非常にスムーズ。
高田馬場駅と逆方面の2駅先には飯田橋駅があるため、JR中央・総武線(各駅停車)や南北線、有楽町線、都営大江戸線への乗り換えも便利です。
また、徒歩圏内には副都心線の西早稲田駅や大江戸線の若松河田駅もあり、交通アクセスは想像以上に良好です。
商店街が見守る人情味あふれる街
東西線の早稲田駅は、駅自体が早大のキャンパスに囲まれた環境にあり、駅の北側に早稲田(本部)キャンパス、駅の西側には戸山キャンパスが広がっています。
さらに、キャンパスを取り巻くように点在しているのが、人とのつながりを大切にしている7つの商店街。
コミュニティ重視の商店街が多いことから、地域の目が行き届く環境が育まれており、エリア内の犯罪率の低さにもつながっているようです。
駅前には「三徳」や「ヨークフーズ」など、深夜まで営業している利便性重視のスーパーもあるので、買い物に不便さを感じることはありません。
早稲田といえば神田神保町や本郷三丁目と並ぶ「東京三大古書店街」の一つでもあり、高田馬場駅に向かう早稲田通り周辺にはレトロな古書店が軒を連ねています。
知的好奇心がくすぐられるスポットの数々
早稲田エリアには、芸術や文化に親しめるスポットも多く存在しています。
駅から東方面に10分ほど歩いた閑静な住宅街の中にあるのが、夏目漱石の生誕150周年を記念して開設された「漱石山房記念館」。
モダンなフォルムの建物内に、漱石が晩年の9年間を過ごした漱石山房の書斎や客間などが忠実に再現されています。
すぐ近くには、水玉のデザインと真っ白な外壁が印象的な「草間彌生美術館」があり、日本の現代アートを牽引する草間ワールドの作品が堪能できます。
早大の戸山キャンパスの北側に鎮座している「穴八幡宮」も、注目したいスポットの一つ。
金運アップのパワースポットとして知られており、「一陽来復御守」が頒布される冬至から節分までの時期は、例年、大勢の参拝客で賑わっています。
「箱根山」がそびえる都立公園
戸山キャンパスの西側に広がる「都立戸山公園」も、隠れた名スポットです。
森のような自然豊かな都立公園で、運動広場、花の広場、ひなたぼっこ広場など、さまざまなフィールドが広大な敷地内に配されており、都民の憩いの場となっています。
園内には人工の築山ながら山手線内で最高峰となる「箱根山」(標高44.6メートル)がそびえ立っており、頂上からは新宿の高層ビルも見渡せます。
桜の季節に気軽に登頂して、咲き乱れる満開の桜を見下ろすのもおすすめです。