文京区根津にある「根津駅」は、文京区の東端に位置している駅です。
根津エリアは下町情緒が色濃く残る街として知られており、隣接する同区の千駄木や台東区の谷中とともに「谷根千（やねせん）」という愛称で親しまれています。
古き良き東京が感じられる観光地として根強い人気がありますが、時代に合わせた新しい息吹が感じられるエリアとしても注目されています。
単一路線ながら良好なアクセス環境
根津駅には、さまざまな路線に乗り換えられる東京メトロ千代田線が通っています。
丸ノ内線、東西線、半蔵門線、都営三田線が利用できる大手町駅まで約6分、逆方向に乗れば、JR山手線や京浜東北線、東京都交通局の日暮里・舎人ライナーが停まる西日暮里駅へも、4分ほどで出られます。
巨大ターミナルの上野駅へも1回の乗り換え（約15分）で行くことができますが、都バスや台東区のコミュニティバス「めぐりん」を利用すれば、ダイレクトに上野方面まで移動することもできます。
また、千代田線は代々木上原駅から小田急小田原線に、綾瀬駅からはJR常磐線各駅停車に直通運転をしているため、郊外からのアクセスも便利です。
緑あふれる多彩な観光スポットの数々
歴史や文化に触れ合えるスポットが多く存在する根津エリアのなかで、代表的ともいえるが、根津のシンボルとして絶対的な存在感を放っている「根津神社」です。
1900年以上もの歴史を持つ同神社の境内には、江戸時代に造営された貴重な社殿が現存しており、3000株ものツツジが咲き誇る春の時期には、起伏のある見事な花模様を一目見ようと多くの人で賑わいます。
また、根津駅は台東区の上野エリアに隣接していることから、駅の南東側には東京屈指の観光スポット「上野恩寵公園」があり、ジャイアントパンダで有名な「上野動物園」や、ボートに乗ってスカイツリーを眺められる「不忍池」などにも簡単にアクセスできます。
さらに、駅の西側には緑豊かな東京大学のキャンパスが広がっているなど、周辺に自然や季節の移ろいを感じられる場所が数多くあるのも根津エリアの特徴です。
独特の懐かしさの中に光る新しさ
根津駅の周辺には下町情緒が感じられる商店街や路地が存在しており、休日には下町散策をする観光客の姿も多く見られます。
根津神社の御膝元として江戸時代の早くから栄えていた根津ですが、その当時の町割りが今も引き継がれており、独特の風情ある景観が守られています。
治安の良さで知られる文京区の中でも根津地区の犯罪率は極めて低く、防犯の面からも、街全体が大切に守られているといえるでしょう。
街中には戦災を免れた木造の建築物や、昭和の香りが漂うレトロな個人商店が立ち並ぶ一方で、古い建物の味わいを残して和モダン風にリノベーションされている店舗もあり、下町ながらオシャレな一面があるのも魅力です。