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多面的な表情を持ち合わせている御茶ノ水駅エリア

御茶ノ水駅は、文京区と千代田区の境目に位置している駅です。

区境には江戸城の外堀として開削された「神田川」が流れており、川を挟んだ北側の文京区湯島に東京メトロの駅が、南側の千代田区神田駿河台にJRの駅があります。

古くから学生街としてのイメージが強い御茶ノ水ですが、駅周辺にはオフィスビルや大学病院、歴史的な名所などもあり、学生以外にもオフィスワーカー、医療関係者、観光客など、さまざまな人々が行き交っています。

都内有数のクロスターミナル

JR御茶ノ水駅ではJR中央線と総武線(各駅停車)、東京メトロの駅では丸ノ内線が利用できるため、東京駅まで約5分、新宿や池袋駅までも約10分でダイレクトに移動ができます。

周辺に複数の駅が集中していることから、多くの路線が交わる都内有数のクロスターミナルとしても知られています。

JR御茶ノ水駅から徒歩1分の場所には東京メトロ千代田線の新御茶ノ水駅があり、新御茶ノ水駅からは連結通路を使って、丸ノ内線の淡路町駅や都営新宿線の小川町駅にも乗り換えることができます。

区境にある駅であるため、文京区の「B-ぐる」と千代田区の「風ぐるま」、それぞれの区のコミュニティバスを利用しやすいというのも大きなメリットです。

多彩な特徴を持っている街

御茶ノ水駅の周辺には、東京医科歯科大学、明治大学、日本大学、順天堂大学といった大学が多いだけでなく、オフィスビルや大学附属の病院も立ち並んでいます。

駅から南下して駿河台下の交差点に向かう明大通りには、初心者向けからプロ御用達まで、楽器を取り扱う専門店が集まっており、世界有数の楽器街としても知られています。

街中には学生向けの飲食店が多い一方で、駅の東側には「御茶ノ水ソラシティ」や「ワテラス(WATERRAS)」などの複合施設があり、オシャレな食事やショッピングを楽しめるといった一面も。

また、湯島聖堂や神田明神などの歴史的な名所にも近いため、観光目的に街歩きを楽しむ人々の姿も見られます。

全面工事が進行中のJR御茶ノ水駅

JR御茶ノ水駅では、2010年度に準備工事が開始(2013年に本体工事が着手)されて以来、バリアフリー化をはじめとした全面改良工事が行われています。

東西を「聖橋」と「お茶の水橋」、南北を神田川と擁壁に挟まれているJR御茶ノ水駅は、その立地上の問題から大規模な工事を行うことが難しく、長年、バリアフリー対応が未整備のままでした。

線路上空に人工地盤を出現させるといった特殊な工程を経て、2019年1月にホームと改札階を結ぶエスカレーターとエレベーターの設置が完了し、現在は聖橋口駅前広場の整備工事が進んでいます。

すべての工事が完了すれば、御茶ノ水エリアが今まで以上に活性化されることは間違いなく、その進捗が注目されています。