文京区の最東端に位置している「湯島駅」は、学問の神様として有名な「湯島天満宮（通称：湯島天神）」の最寄り駅として知られている駅です。
文京区といえば落ち着いたイメージがありますが、湯島は上野エリアの繁華街に隣接していることもあって、駅前は意外なほどに栄えています。
その一方で、古き良き下町や、閑静な住宅街としての表情も持っており、坂道や石段を上がると街の雰囲気が一変するのも湯島ならではの特徴です。
複数路線にアクセスできる好立地
湯島駅は東京メトロ千代田線の単独駅ですが、2駅先の大手町駅まで約4分で移動でき、丸ノ内線、東西線、半蔵門線、都営三田線に乗り換えることができます。
千代田線は代々木上原駅から小田急小田原線に、綾瀬駅からはJR常磐線各駅停車に直通運転をしているため、郊外からのアクセスも便利です。
徒歩圏内に複数の駅が存在しているのも、湯島エリアの特徴です。
東側には銀座線の上野広小路駅、日比谷線の仲御徒町駅、都営大江戸線の上野御徒町駅、JR御徒町駅があり、西側にも丸ノ内線と大江戸線の本郷三丁目駅があります。
巨大ターミナルの上野駅にもアクセスしやすく、歩いても10分ほどで移動できます。
湯島駅から上野方面に近い北東側は飲食店が立ち並ぶ繁華街エリアになっており、ドンキ・ホーテや業務用スーパーなどもあって、買い物する場所に困ることはありません。
歴史・文化・自然が身近に感じられる街
駅周辺には、春日局の墓所がある「麟祥院（りんしょういん）」や、三菱財閥を興した岩崎家の本邸があった「旧岩崎邸庭園」など、歴史的な史跡が多く存在しています。
さらに、湯島駅からは東京屈指の観光スポット「上野恩寵公園」や、東京大学のキャンパスにも歩いて行くことができるなど、緑豊かなスポットにも囲まれています。
なかでも湯島の代表スポットといえば、湯島駅から2分ほどの場所にある「湯島天神」でしょう。
学問の神様・菅原道真が祀られている神社で、初詣や受験シーズンには合格祈願のために特に多くの参拝者が訪れます。
江戸時代から庶民に愛されてきた梅の名所としても有名で、境内には白梅を中心に300本もの梅の木が植えられており、開花時期には「文京梅まつり」も開催されて華やかな賑わいを見せます。（秋には「文京菊まつり」も開催）
昔と今を感じられる坂道
湯島駅がある場所は低地（高台の下）ですが、駅からすぐ西側にある湯島天神は本郷台地の端に位置しているため、参拝する際には坂道や石段を上がることになります。
この湯島天満宮の参道としても有名なのが「男坂」「女坂」「夫婦坂」の3つの坂道です。
ほかにも「切通坂」「実盛坂」「立爪坂」「妻恋坂」など、湯島駅から西側の本郷寄りのエリアには歴史ある坂道が数多く存在しています。
一つ一つの坂に物語があって昔と今を感じられるだけでなく、坂の上と下で街の表情が変わるのも、湯島エリアの魅力といえるでしょう。