文京区の南東部に位置する本郷三丁目駅は、東京大学(本郷キャンパス)の最寄り駅として知られている駅です。
本郷は近代文学の発信地としても有名で、街中には由緒正しき歴史が感じられる文豪ゆかりのスポットがあちこちにあります。
駅周辺には商店街やスーパーマーケットがあり、学生やオフィスワーカーが利用しやすい飲食店も多いため、住みやすい街としても人気があるエリアです。
地下鉄2路線が使える交通利便性
本郷三丁目駅は、その名が示すとおり、本郷三丁目の交差点付近に都営大江戸線と東京メトロ丸ノ内線の駅があります。(住所は本郷二丁目)
丸ノ内線を使えば東京駅まで7分、池袋駅まで9分、新宿方面へも大江戸線で15分あればダイレクトで移動が可能です。
広域な交通ネットワークを持つ巨大ターミナルに出やすいことから、どんなエリアからもアクセスしやすく非常に便利な環境です。
丸ノ内線と大江戸線の駅は地下通路による接続がされていないため、地上で両駅を移動する人の流れが見られるのも、本郷三丁目駅ならではの光景となっています。
文豪が集い暮らした近代文学の発信地
東京大学(旧帝国大学)のある本郷周辺は、数多くの学者や文化人が集い暮らしていた街としても有名で、近代文学の発信地という一面も持っています。
そのため、街中では樋口一葉、石川啄木、坪内逍遥、宮沢賢治といった文人たちの旧居跡や終焉の地、ゆかりのスポットを訪れる観光客の姿が多く見られます。
本郷には歴史のある坂も多く、その一つ一つに区の解説板が添えられているため、坂道を巡りながら当時の様子や文学作品とのつながりを伺い知ることができるでしょう。
作品の舞台やモチーフとなった場所を体感できるのも、本郷エリア散策の魅力の一つです。
東京大学・本郷キャンパス内の「育徳園心字池」は、夏目漱石の長編小説「三四郎」のモチーフになったことから「三四郎池」とも呼ばれています。
駅から歩いて5分ほどの場所には、司馬遼太郎の紀行文集「街道をゆく」に登場する大クスノキ(推定樹齢600年)がビルの谷間にそびえ立っており、その巨大さが実感できます。
都内有数の充実した医療環境
本郷三丁目駅の周辺には昔ながらの商店街だけでなく、コンビニや深夜まで営業するスーパーなどもあるため、買い物に困ることはありません。
郵便局や銀行といった生活に欠かすことのできない施設が充実しているうえに、街のクリニックから総合病院まで、さまざまな医療施設が集積しています。
駅から徒歩5分の場所には「東京大学医学部附属病院」があり、順天堂大や日本医科歯科大の附属病院も徒歩10分ほどの距離にあります。
本郷エリアの住環境は幅広い層に人気がありますが、その理由の一つが医療環境の充実にあるといえるでしょう。