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進化の中に江戸の痕跡が残る飯田橋駅エリア

飯田橋駅は、文京区と新宿区と千代田区の3区にまたがって位置しているのが特徴です。

再開発で進化し続ける都内有数のクロスターミナルであり、通学や通勤に便利な環境でもあることから、駅周辺は常に多くの人々で賑わいを見せています。

その一方で、外堀の四季の美しさや貴重な江戸城の史跡など、東京ならではの魅力が感じられるエリアで、かつての花街の面影を残す神楽坂もすぐ近くにあります。

3社5路線が使えるフットワーク抜群の交通環境

飯田橋駅ではJR中央・総武線各駅停車と東京メトロ東西線、南北線、有楽町線、そして都営大江戸線の合計3社5路線が利用できます。

使える地下鉄の路線が東西南北にバランスよく広がっているため、どんな駅からもアクセスしやすく、フットワーク抜群の交通環境を誇っています。

大手町駅までダイレクトで5分、池袋まで約10分、新宿駅までも約12分。

JR線は中央・総武線の各駅停車のみですが、2駅先に中央線の快速が停まる御茶ノ水駅があるため、東京駅までも9分ほどでスムーズに移動が可能です。

南北線は赤羽岩淵駅から目黒駅間(さらに東急目黒線を通じて日吉まで)を走行する路線ですが、新たに開業した「相鉄・東急新横浜線」との相互直通運転をスタートしているため、新横浜や海老名方面へもダイレクトに行くことができます。

江戸の痕跡を語る駅

JR飯田橋駅は「牛込駅」と「飯田町駅」の2つの駅が統合されて1928年に誕生した駅ですが、両駅の中間の急カーブに作られたために、ホームと電車の間に大きな隙間があって、乗降の際に落下の危険性がありました。

2020年7月、新宿駅寄りの直線区間にホームを約200メートル移動させる工事が完了し、安全性が大きく改善。ホームの移設にあわせて、西口駅舎の建て替えも行われました。

2021年には、駅に隣接する2つの重要文化財「江戸城外堀跡」と「牛込見附跡」を眺めることができる「史跡展望テラス」が西口駅舎にオープン。

改札の外にあるため、JR線を利用しない人でも気軽に立ち寄ることができ、天気が良ければ、青空の下に広がる線路と外堀、飯田橋のビル群が一望できます。

進化の中で色濃く残る昭和レトロ

近年、飯田橋駅周辺では、「アイガーデンエア」(2003年)、「飯田橋プラーノ」(2009年)、「飯田橋サクラパーク」(2014年)など、商業・住居・オフィスの機能を有した再開発地区が次々に誕生しています。

現在も新たな高層ビルの建設や、駅前広場を立体的に整備する計画など、複数の再開発事業が進行中。

一方で、昔ながらの街の面影も残っており、昭和スタイルを守る味わい深いレトロな喫茶店で一息つけるのも、この街ならではの魅力です。

また、飯田橋駅といえば、東京五社の一つでもある「東京大神宮」の最寄り駅としても有名です。

神前結婚式を創始した神社であることから、恋愛のパワースポットとしても広く知られており、全国各地から良縁を願う多くの人々が訪れています。