根津・千駄木下町まつりは、文京区の東端に位置する根津・千駄木エリアで毎年秋に開催されているお祭りです。
お祭りの名称に「下町」がついているとおり、根津・千駄木は下町情緒あふれる魅力ある地域として有名なエリア。
ツツジの名所として知られる根津神社を中心に、街のさまざまなスポットが会場となり、地域一体となって盛り上がりを見せます。
現代人が忘れかけている古き良き時代が感じられる、活気に満ちあふれたお祭りです。
地域一体となって開催される盛大なイベント
根津・千駄木下町まつりの開催期間は、秋本番となる10月中旬の週末2日間。
昔ながらの模擬店や縁日、和太鼓や吹奏楽などの野外演奏やフリーマーケット、スタンプラリーなどが行われます。
さらに、地元の特色をいかしたイベントやワークショップなども多数用意されており、地元を愛する地域の人たちの熱意と温かさが伝わってきます。
お祭りのメイン会場は、根津のシンボルとして絶対的な存在感を放っている「根津神社」。
日本武尊(やまとたけるのみこと)創祀の古社として伝えられる歴史ある神社で、文京区で開催されている花の五大まつりの一つ、「文京つつじまつり」の開催場所にもなっています。
不忍通りふれあい館や藍染大通り、須藤公園や森鷗外記念館など、エリア内の名所や通りもサブ会場となっており、地域一体となって来場者を楽しませてくれます。
「谷根千」として愛される根津・千駄木
根津・千駄木界隈は観光地としても根強い人気があり、隣接する台東区の谷中とともに谷根千(やねせん)という愛称で親しまれています。
谷根千の人気スポット「谷中銀座商店街(通称:谷中ぎんざ)」にも近く、休日には下町観光を楽しむ人々の姿も多くみられます。
ディープな東京下町の情緒が感じられる一方で、トレンドを意識したカフェやレストランもあり、モダンでオシャレな一面も。
古い建物の味わいを残しつつ和モダン風にリノベーションされた店舗も増えており、時代に合わせた新しい息吹も感じられるエリアです。
散策も楽しめる秋の週末
お祭りのメイン会場である根津神社は、東京メトロ千代田線の根津駅や千駄木駅、南北線の東大前駅からアクセスすることができます。
根津駅、千駄木駅、東大前駅のほぼ中間地点に位置しており、どの駅からも歩いて5分ほど。
サブ会場の多くは根津駅から千駄木駅に向かう大通り周辺に位置しており、会場から会場へと移動しながらスタンプラリーや散策が楽しめます。
千駄木駅の東側(徒歩約10分)にある日暮里駅からアクセスすると、谷中銀座商店街に立ち寄ることもできます。
商店街のすぐ近くには「夕やけだんだん」と呼ばれる絶景スポットの階段もあるので、お祭りの帰り道、夕焼けに染まる下町の景色を見おろすのもおすすめです。